店長ブログ

カルティエ製品・入院

 この夏やり残したこと。
 うなぎを食べてないこと。
 今日は日曜日でしたが、カルティエのWG製リングの
 新品仕上げをしておりました。新品仕上げは基本的にリングの
 表面をひと皮むいて、ピカッと仕上げていきます。
 今回の製品は、表面をひと皮むいた(研磨)のですが、ちょっと
 
 深めのキズが残ってしまったのと、やっかいな巣(ス)がありました。
 個人的には深めのキズも綺麗にとりたいところですが、取ってしまうと
 デザインが結構変わってしまうので、そういった場合は深いキズは
 無理にとりませんと予め了解を頂き、新品仕上げのご注文を頂いてます。
 またやっかいな巣(ス)があると言いましたが、これは簡単にいうと
 溶かしたチョコレートを型に流し込んで、固まったチョコレートを
 食べてみると、チョコの中に空気が入ったまま固まってることありますよね。
 要はそのチョコの状態が、指輪の中で起こっているのです。
 その巣があると細かいキズに見えたりしますので、ヘラと言う工具で
 巣をつぶす(埋める)ことにしました。他にもこのヘラは凄い細かい部分の
 磨きやプラチナ製品の下磨きとして使われます。
 カルティエ・リング
 この棒▲がヘラです。先端はピカピカで傷一つ無いそんな磨き棒なんです。
 カルティエ・ジュエリー
 ヘラで細かい巣や▲傷を出来る限り埋めました。
 この後、下仕上げ(あら仕上げ)をして、最終仕上げとなります。
 ちっちゃな洗車機みたいなバフと言われる機械をかけます。
 するととっても綺麗になります。
 カルティエ・新品仕上げ
 この白いのはティッシュで、洗浄した際の水滴も画像に写っちゃってますね。
 
 ティッシュだって、ジュエリーに優しい軟らかい カシミア のティッシュです。
 このカルティエのラニエールの新品仕上げは意外と難しいです。
 と言うのも、リングの表面がコマ状みたいになってて、ほぼ平面で
 
 形成し出来てるリングなんです。要はどこも真っ平らなんです。
 だからその平らな感じを壊したらアウトな訳!
 そこがデザインだからね!!
 マリッジリング・ゴッチャ ≪はこちらよりどうぞ!
 手作りで、マリッジリングを制作しています。
 鍛造で加工しています。
 

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