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店長ブログ
4.162010
150万が 3000万になった話
最近は工房内でのデスクワークが多いので、昨日の夕食後ウォーキング
しまた。i pod で音楽を聴きながら、静かになった街を歩いてみると意外と
気持ちのいいものです。本当ならジョギングといきたいところですが、東京は
4月中旬にも関わらず寒いので散歩で我慢です。
こんにちは!店長です。
今日は昔働いてたB工房での昔話です。
そのB工房は東京のとある街にあります。元々私が働いて宝飾加工の
A工房とは別の工房で、B工房は主にアンティークの修理品等が持ち込まれます。
おそらく日本にあるアンティークショップの9割のお店がここの
B工房で修復作業をしていると思われます。
中には美術館所蔵の超有名ブランドの名作(逸品)も持ち込まれます。
アンティークのすんごいティアラとか、いくつもあったりして。
で私が丁度入ったときに修復していたのが、銀のろうそく立て(食台)で
何でも骨董商のイタリア人が、150万で買い付けてきたというものでした。
ただ銀製で手入れがされておらず変色しており、各パーツごとに分解されて
いたこともあり、それほどのモノでもないと思いながら、修復作業を進めて
おりました。ただ作業を進めれば進めるほど、すばらしいデザインが
現れてきました。デザイン自体がルネッサンス調で男の顔とか葡萄とか
葉っぱとかのモチーフで作られていました。
数名の担当のスタッフとともに1~2ヶ月ほどかかり修復完了。
こんな感じの▼製品でした。(1分で手書きしてみました)
組みあがったものは2m以上あり、店の前を通る通行人は皆足を止め、
見入るほどの素晴らしいお品でした。
その製品を骨董商へ納品してから1年後くらいでしょうか。テレビ番組で
青山の特集をしていたその時、その銀のろうそく立てが紹介されていました。
なんと3,000万円で骨董通りのお店で販売されていました。
なんでもこの製品は、ムッソリーニ(イタリア王国の政治家・革命家)から
日本の要人 松岡洋右(ようすけ)へ贈られたものということです。。
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