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結婚指輪のサイズ直し

2011年頃、ゴッチャで作った結婚指輪が、サイズ直しで戻ってきました。大阪のお客様より普段使いしているリングのサイズが丁度良いとのことで、そのリングも同封頂き、そのリングと同じサイズに、お直し致しました。

結婚指輪のサイズ直し

サイズ直しのやり方

この結婚指輪は、サイズを大きくしたので、18金の地金を足しています。サイズ直しは大きくする際には、単純にリングを一旦切断し、そこへ18金などの地金をはめこみ、溶接(ロー付け)していきます。リングの奥側の不自然にみえるところが今回18金を足しているところになります。

こちら▼も合わせてご覧下さい
指輪のサイズ直しの風景


また18金といえども、18金もメーカーやブランドによって、使用している18金に違いがありますので注意が必要です。18金は、25%ほど純銀や銅が含まれています。単純に、12.5%ずつ純銀と銅が入っているも18金もありますが、この割合が純銀15%、銅10%だったりしますと、じゃっかん緑色ががった18金イエローゴールドになります。この逆に、15%が銅で、10%が純銀だと赤色っぽい18金イエローゴールドになります。
またダイヤが入っているような結婚指輪は、ダイヤを駄目にしないように気をつけたり、ダイヤが外れないように作業していく必要があります。サイズ直しは入っている石の大きさや、元々のリングの形状によっては、真ん円なリングにならずに、少し楕円になってしまうことがあります。

サイズ直し

リング裏側から見ると、こんな感じです。
この結婚指輪は、リングの隅っこのところに縁があるような形状ですので、その形状に合わせて、糸鋸で溝を彫り、ヤスリを入れていきます。
自分で思っている以上に、意外とこんな作業は手間と時間が掛かります。サイズ直しは、足した18金部分と、元々のリング部分の溶接したところを帳尻あわせのように削り研磨する必要があります。こういった作業を上手くやらないと、サイズ直しに出したリングが華奢になって戻ってきた!なんてことになります
18金を足してサイズを大きくしたのに、リングが軽くなってる!って時は、担当したサイズ直し職人は、あまり上手でない!とよく耳にしたものです。

結婚指輪・アンティーク

サイズ直し後は、お客様のご希望により、新品仕上げ(仕上げ直し)を行いましたこの結婚指輪は、ゴッチャオリジナルのシルクサテン仕上げを入れております。シルクサテン仕上げは、艶々と美しく、まるでシルク生地のような仕上げです。イタリアのブランド等で同様の仕上げを見ることも度々あります。
シルクサテン仕上げは、職人の手仕事で行われるので、料金は少々かかりますが、他の仕上げとは一線を画す結婚指輪のしあがりとなります。
シルクサテン仕上げの結婚指輪は、クラシカルと言いますか、アンティーク調と言いますか、そんな雰囲気を醸し出してくれます。
こだわりの結婚指輪を御探しのお二人に、とってもおすすめです!

 

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